遺産相続の疑問① 負債も相続するの?

やさしい相続相談

遺産相続の疑問① 負債も相続するの?

冒頭でもご紹介しましたが、「遺産相続」とは、故人の権利義務の全てを受け継ぐことです。
故人が負っていた負債(借金・ローン・未払い金等)がある場合、それを支払う(返済する)義務も相続人が受け継ぐということになります。
借金については親族にも内緒にしている場合も多く、簡単に見つからないのが実情です。
また、病気で死亡した場合には、医療費や入院費用の支払いが終わっているかも確認する必要があります。
未納金などがあった場合、相続人に支払い義務が発生しますので、注意しておきましょう。

それでは、義務を回避する手立てはないのでしょうか。
プラスの財産とマイナスの財産を比較して、マイナスの財産の方が多い場合には、「相続放棄」の手続きをすることで、借金の返済をしないという選択をすることもできます。
文字通り「相続権を放棄する」ということなので、プラスの財産・マイナスの財産に関わらず、全ての財産を相続しないということになります。

しかし借金の有無や金額が明確にわかっていない時点で、相続放棄をするかどうかの判断を下すのは難しいものです。
そのような場合には、相続する財産の範囲内で借金を返済することができる「限定承認」という方法があります。
例えば、2,000万円のプラスの財産と2,500万円の負債の存在が判明した場合、相続した2,000万円分だけを返済すれば、残りの500万円分の返済義務がなくなるということです。

相続放棄または限定承認のいずれかを選択する場合には、自分が相続人になったことを知ってから「3ヶ月以内」に、家庭裁判所でそれぞれの手続き行う必要があります。